2012年02月15日

高速道路 なぜ料金を払うのか

高速道路 なぜ料金を払うのか ―高速道路問題を正しく理解する [単行本] / 宮川 公男 (著); 東洋経済新報社 (刊)


宮川公男さんの著書です。
自公政権末期から土日祝日高速料金1000円が導入され、また民主党のマニフェストに高速料金の無料化が掲げられて以来、注目されてきた話だと思います。

もともと、高速道路は償還主義がとられており、建設費を償還し終わったら、原則無料開放しますよというのが出発点でした。
そもそも、この出発点がおかしいというのが著者の主張の1つです。
また、今の議論は『高速有料化でいくのか無料化すべきなのか』という議論に偏っています。
著者はそもそも、そうではなくて高すぎる料金設定が問題だと指摘しています。
そのとおりだと思います。

ドライバーからすれば、高速料金土日祝日1000円は嬉しいし、また無料化となれば嬉しい気持ちはよくわかります(私自身も嬉しくは思います)。
観光地も潤うかもしれません。
交通量が増えるということは、渋滞の増加、ガソリンの需要増、二酸化炭素排出量の増加がついてきます。
また、鉄道や船についてはマイナスの影響が出てくるかもしれません。
車を使用した旅行のプラスの効果とマイナスの効果のまともな検証なしにどちらが望ましいのかという話は難しいような気もします。
(実際その効果は検証されていない可能性があります。)
また、無料化した際に高速道路の維持費はどうするのかも問題です。
料金が無料になったとしても、その背後にある費用は無料にはなりません。
全て税金で賄うとなった時に、どのくらいの人が納得するのでしょうか。
これらのことを考えさせてくれる本だと思います。

渋滞があるのは料金所があるからとか、天下りさせたいからとか不満を持っている人も数多くいるかもしれません。
しかし、渋滞情報を見るとたしかに料金所で発生しているものもあるし、別の所で発生しているものもあります。
また、民営化したにもかかわらず、料金設定を自由にできない現状がそもそも問題です。
高速道路無料化の議論については、天下りが本質的な問題とは思えません。

問題の本質を見極めての賛否が大事なのではないでしょうか。
高速道路の無料化は難しいのではないかと思います。
posted by higuma at 10:12| 愛媛 ☔| 本・雑貨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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